香典と供物(盛籠)は両方送るべき?遺族に喜ばれるお供えマナーと選び方

訃報を聞いた際、「香典だけでなく供物(盛籠)も送るべきだろうか」「両方贈るとかえって気を遣わせてしまうのではないか」と悩む方は少なくありません。

結論から言うと、香典と供物は両方送ってもマナー違反ではありません。ただし、故人との関係性や地域の風習、遺族の意向によって最適な対応は異なります。

本記事では、香典と供物の使い分けや両方贈る際の注意点、遺族に喜ばれる盛籠の選び方について分かりやすく解説します。

目次

香典と供物(盛籠)の違いとは?

まずは、香典と供物の本来の意味や役割の違いを整理しておきましょう。

項目香典(こう電)供物(くもつ・盛籠など)
主な意味故人の霊前に供える金銭。突然の葬儀費用の助け・相互扶助の意故人の霊前に捧げる品物(果物・缶詰・線香など)。弔意の視覚的な表現
贈る場面通夜・告別式の参列時、後日のお悔やみ通夜・告別式での祭壇飾り、法要のお供え
形式香典袋(不祝儀袋)に包んだ現金盛籠(もりかご)、盛花、線香・ろうそくなど

香典は「遺族の急な経済的負担を和らげるため」という意味合いが強く、供物は「祭壇を華やかに彩り、故人をお見送りするため」の意味合いが強くなります。

香典と供物は両方送るべき?判断基準とパターン別解説

「両方用意するべきか」「どちらか片方でよいか」は、贈る側と故人・遺族との関係性によって決まります。

1. 親族・身内の場合:基本的に両方用意することが多い

故人の兄弟姉妹や子ども、孫などの親族は、香典と供物(または供花)の両方を贈るのが一般的です。親族一同として連名で盛籠(果物籠や缶詰籠)を贈り、個別に香典を包むケースも多く見られます。

2. 会社・法人・団体の場合:規模や付き合いの深さで判断

  • 会社名義(公的): 会社として盛籠(または供花)を贈り、代表者名で香典を用意することが一般的です。
  • 部署・有志一同: 一人ずつ少額を出し合って「有志一同」として盛籠を贈り、香典は各自で包むか、有志でどちらか一方にまとめる形を取ります。

3. 友人・知人・近所の方の場合:どちらか一方(香典のみ)で十分

一般的な友人や知人であれば、香典のみ包むのが基本マナーです。

特別な親交があった場合や、通夜・告別式に参列できない代わりに何か贈りたい場合に盛籠を手配することがあります。

香典と供物を両方贈る際の重要なマナー・注意点

両方贈る場合は、遺族に負担や混乱を与えないよう、以下の配慮が欠かせません。

① 「香典辞退」「供物辞退」の意向を確認する

近年は家族葬や家族のみの密葬が増加しており、「香典・供物辞退」と訃報に明記されている場合があります。

意向に反して贈ることは遺族の負担になるため、辞退の申し出がある場合は辞退の案内に従いましょう。

② 会場(斎場)への持込ルールと手配タイミング

盛籠(供物)を斎場・葬儀場に届ける場合、事前に葬儀社や斎場へ問い合わせる必要があります。

  • 持込料・外部手配の可否: 斎場によっては外部業者からの持込が制限されていたり、指定業者以外の飾付ができない場合があります。
  • 届けるタイミング: 原則として通夜の開始数時間前までに届くよう手配します。

③ 「お返し(香典返し・供物返し)」の遺族負担を考慮する

香典と供物を両方受け取ると、遺族はそれぞれに対してお返しを用意する必要があります。高額になりすぎると返礼品の手配で遺族を悩ませてしまうため、相場の範囲内で送るよう心がけましょう。

遺族に喜ばれるお供え物(盛籠)の選び方

供物として最も多く選ばれているのが「盛籠(もりかご)」です。盛籠は見た目にボリュームがあり、祭壇を格調高く飾ることができるため大変喜ばれます。

用途や季節、ご遺族の状況に合わせて以下の中から選びましょう。

1. 果物盛籠(フルーツ籠)

旬の果物(メロン、リンゴ、オレンジ、パイナップルなど)を盛り合わせた定番の盛籠です。見た目が華やかで、通夜・告別式後の「おさがり」として親族で分け合いやすいメリットがあります。

2. 缶詰盛籠

白桃・黄桃・みかんなどのフルーツ缶詰やスープ缶、つくだ煮などを盛り合わせた盛籠です。賞味期限が長く、常温保存ができるため、葬儀が終わった後にご遺族がゆっくり消費できる点から非常に人気があります。

3. 乾物・調味料盛籠

食用油、醤油、スープ、海苔などを合わせた盛籠です。日々の生活で役立つ実用的な品物のため、特にご遺族へのお心配りとして適しています。

4. 御菓子盛籠

煎餅や焼き菓子、銘菓などを盛り合わせた盛籠です。個包装になっているものが多く、葬儀の参列者や手伝ってくれた方へのお礼(分け合い)として重宝されます。

まとめ:迷ったら葬儀社や専門店に相談を

香典と供物(盛籠)は両方送っても問題ありませんが、ご自身と故人との関係性(親族・会社・友人など)や、ご遺族のご意向に配慮することが大切です。

「どのような盛籠を選べば良いか分からない」「斎場への納品時間に間に合うか不安」という場合は、葬儀用盛籠の取扱実績が豊富な専門店に相談するのが確実です。マナーに沿った名札(立札)の書き方やお届け日時の調整までスムーズに対応してもらえます。

故人を思いやる気持ちがしっかりと届くよう、適切なマナーでお供えを手配しましょう。


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