一度は食べてみたい「好事福盧」

https://www.murakami-kaishindo.jp/products/kozubukuro.html

皆様こんにちは。河野商店です!

先輩の連載、第15弾です。ぜひお楽しみください!

1904年(明37)創業、京都で一番古い洋菓子屋・村上開新堂の名物に「好事福盧(こうずぶくろ)」がある。

店のHPにはこうある。
「紀州のみかんをふんだんに使い、果実の甘さをそのままにあっさりとした味わいに仕上げました。好事福盧は大正時代より意匠登録されています。」
逸品は、紀州みかんの果肉をくり抜き、果実をジュースにし味付けゼラチンで固めている。

作家・池波正太郎はこれが好物であった。著書「食卓の情景」にこうある。
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部屋へ飛び込み、シャワーを浴びて湯上がりタオル一枚になって、途中で買ってきた(缶)ビールをあけ、ベランダに出しておいた[好事福盧]を取り込む。

暖冬といっても、真冬の外気に抱きすくめられていた[好事福盧]は、ほどよく冷えていた。

ビールで、[好事福盧]を食べる。
添えてある木製のスプーンで、ゼリー状の中身をすくいとり、口に運ぶと、蜜柑とキュラソーの香りが口中にひろがり、なんともいえぬさわやかさだ。

五十になったいま、菓子を、あまり食べなくなった私だが、こういう菓子なら、いくつでも食べられる
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コロナ明け、京都に旅することがあるのなら訪れて、食してみたい〝果実〟ではある。

先輩、ありがとうございました!

ビールを飲みながら、ゼリーを食べるって、どんな感じなんでしょうか?ちなみに私の知人は、ビールを飲みながら、デザートを食べますが…(笑)

それでは、次回作、ご期待ください!