寺山修司です!

リンゴ

皆様こんにちは。河野商店です!

先輩の連載、第5弾です。ぜひお楽しみください!

若い頃から寺山修司が大好きでした。たった一度でしたが、新宿のバー「どん底」で同席したことがあります。無限大の、その才能に足がすくみました。

彼の詩集から人生を学びました。その中の、リンゴを詠ったものを以下に掲げます。

果物屋の店先には かならず傷のついたリンゴがまじっています
同じ一房の葡萄のなかにも 一粒か二粒の痛んだものがかならずある
人生も同じことです
同じ日に同じ町に生まれても
すべて順調にいく人と 何をやってもうまくいかない人とがある
ここにおさめた傷ついた果実たちを
運がわるかったと言うのは 当たっていないでしょう
彼女たちは より深く人生を見つめ
その裏側にあるものまで見てしまったのです
そして
そんな詩を書ける人こそ
ほんとの友だちになれる人なのではなかろうか

(寺山修司少女詩集 流れ星のノート「愛する」より)

 いかがですか。4月、スタートの季節です。困難もあるでしょう。でも焦ってはいけません。人生は長いのです。

寺山修司はこんな言葉も残しています。

 「百年たったら帰っておいで

  百年たてばその意味わかる」

先輩、ありがとうございました!

寺山修司…とにかく深いですね。特に、若い方に読んで頂ければ幸いです。

それでは、次回作もご期待ください!